少年野球のスコアはスマホ1台でどこまで付けられるか|走者・投手・球数と自動集計
少年野球のスコアをスマホで付けるとき、打席・走者・投手・球数のどこまでが1台に載るのかを整理します。紙と電卓と表計算に分かれていた作業をまとめられる範囲と、まとめられない範囲を具体的に書きます。

スコアラー当番の日、記録は4か所に散ります。膝の上のスコアブック、打率を出すための電卓、成績をまとめる表計算のファイル、そして途中経過を流す LINE。
書く場所と数える場所と配る場所が別なので、試合が終わってからの作業が残ります。打席の記号を読み直して打数を数え、割って、表に転記する。その日のうちに終わらないこともあるはずです。
この記事では、この4か所をスマホ1台に寄せたときに何がどこまで載るのかを整理します。載らないものも同じ粒度で書きます。

少年野球のスコアをスマホで付けるときの前提
先に3つ断っておきます。ここが合わないと、記事の残りは当てはまりません。
- 試合を見ながらの入力はアプリで行います。パソコンのブラウザからは、記録した内容の閲覧と、試合後のまとめ入力ができます
- 入力は試合開始前から始めます。途中の回から入るときは、試合後にまとめて入力する形になります
- 連盟や大会が紙の提出を求める場合は、紙も規定どおり用意します
そのうえで、紙とスマホがどこを担当するかを並べます。
| 記録・集計するもの | 紙のスコアブック | スマホ(Dagout) |
|---|---|---|
| 打席の結果 | 記号で書く | 15種類から選ぶ |
| 走者の位置 | 菱形に線を引く | 打者の到達塁と押し出しは自動、あとはタップ |
| 球数 | 正の字などで数える | 1球ずつ押す(任意)。集計は自動 |
| 相手打線と投手 | 相手のページに書く | 打順の行に記録。投手成績は自動 |
| 打率・OPS | 試合後に電卓 | 打席を記録すると自動 |
| 途中経過の共有 | 写真を撮って送る | LINE を直接開く |
| 電池と通信 | どちらも要らない | 端末の電池が要る(通信は切れても入力できる) |
| 連盟へ提出する様式 | そのまま出せる | 書き出せないので紙を併用 |
| 途中の回から書き始める | できる | 試合前から始める |
上の6行はスマホが引き受け、下の3行は紙が強い。差が出るのは「書いたあと」です。 紙は書く工程までを担当するので、数える工程が試合後に残ります。記号の流派が当番ごとに違うと、その読み替えも集計側の作業になる。
記号そのものの書き方は 少年野球のスコアブックの書き方 にまとめています。
試合中に残るもの:打席・走者・アウト
試合を見ながらの入力は、試合日と対戦相手、スタメンの打順、先攻・後攻を決めれば始まります。終了回は決めずに始められるので、時間制やコールドで回数が変わっても後から帳尻を合わせる必要はありません。

打席は15種類の結果から選びます。単打・二塁打・三塁打・本塁打・四球・死球・打撃妨害・野選(野手選択)・アウト・エラー出塁・犠打・犠飛・三振・振逃げ・スリーバント失敗。三振や四球のように打球の方向がないものは、その1タップで確定します。

打球の方向は、余裕があるときに添えれば十分です。記号を覚えている必要がないので、当番が初めての保護者でも同じ粒度で残せます。
走者はダイヤモンドの図に出ます。打者が何塁まで進むかと、四球や死球での押し出しは打席の結果から自動で置かれる。残りは走者をタップして直します。

タップすると、盗塁・暴投・捕逸・ボーク・失策・牽制悪送球などの進塁と、盗塁死・牽制死・併殺などのアウトを選べます。打点は塁の状況から既定値が入るので、違うときだけ押して直す形です。
アウトは打者のアウトと走者のアウトを合わせて数えます。3つ目で、その回の得点入力が自動で開く。得点欄には打点の合計に、暴投や失策で還った点を足した数が初めから入っているので、確認して閉じるだけで次の回に進めます。
回が終わったところ、スタメンが決まったところ、試合が終わったところで、LINE を直接開いて送れます。ベンチにいない保護者へ途中経過を流す作業が、ここで終わります。
球数と投手交代は、必要なチームだけ足せる
守備の回に切り替えると、相手打線を打順ごとの行として記録できます。相手の選手名は保存しません。交代は「4番(2人目)」のように人数だけで残せるので、相手の名簿を控える必要はない。
打席ごとに「そのとき投げていた投手」が紐づき、打者・アウト・被安打・奪三振・与四死球・失点・球数が投手ごとに並びます。投球回はパソコンの試合結果画面で見られます。この数え方そのものは 少年野球の投手成績の記録方法 に書きました。
球数は端末の設定で切り替えます。試合を始める前の画面からでも、入力中のメニューからでも入れられる。入れるとボール・ストライク・ファウルのボタンが出て、いま投げている投手の球数が画面に並びます。

ここは先に断っておきます。球数が上限に近いことを知らせる機能はありません。 数えるところまでが守備範囲で、交代の判断はベンチの側に残ります。

投手交代で聞かれるのは最大3つです。新しい投手は誰か、名簿から入れるなら誰に代わって入るか、前の投手が試合に残るならどこの守備位置へ回るか。出場中の野手が上がるときは1つで済みます。
試合が終わると、名簿の成績になっている
打席を記録しておけば、打率・OPS(出塁率と長打率の合計)・打点が選手ごとに並びます。試合数・打席・安打も同じ行に出る。名前を押すと、出塁率や長打率を含む通算と年度別が見られます。

犠打は出塁率の分母に入れず犠飛は入れる、打撃妨害は打席だけ数える、振逃げは三振として扱う。この判定は公認野球規則に沿っています。計算そのものの中身は 少年野球の打率の計算方法 にまとめました。
試合数の数え方にも断りがあります。スタメンを登録しただけで打席を1つも入力していない試合は、数に入りません。記録が残らなかった日が混ざらない、という意味です。
成績はチームにログインしている人なら誰でも見られます。特定の選手の成績だけを伏せる設定はないので、公開前提で使うかどうかはチームで決めることになります。
スマホ1台に載らないもの
冒頭で書いたとおり、載らないものも並べます。導入を決める前にここを見てください。
- 守備の記録。スタメンの守備位置と、そのとき投げていた投手は残りますが、6-4-3 のように誰が処理したかの連係は残りません
- 球数の上限通知。数えるだけで、交代を促す機能はありません
- 自責点と防御率。投手成績は失点までです
- 早稲田式のスコアシート。PDF などの様式では書き出せないので、提出が要る大会は紙を併用します
- 試合中の塁の状況。打席とアウトと得点はサーバに残りますが、いま塁にいる走者だけは入力中の端末にしかありません
公式記録そのものの置き換えにはならない、という線引きです。自チームの記録と集計を引き受ける使い方から始めるのが現実的でしょう。
スマホ1台に寄せるときにチームで決めること
道具を1台にまとめると、その1台に依存します。先に決めておくと当番が替わっても迷いません。
1つめは、その日の1台を試合前に決めること。2人が別々の端末で同じ場面を入れると、走者のアウトが二重に入ります。スコアの作成と編集はメンバーの権限でできるので、当番の保護者の端末で足ります(削除だけは管理者に限っています)。
2つめは、端末を渡すのは回の切れ目にすること。保存済みの打席は消えませんが、いま塁にいる走者だけは端末の中にしかありません。回の途中で渡すと、受け取った人が走者を図の上に置き直すことになります。
3つめは、紙をどこまでやめるか。連盟の提出があるなら、提出用だけ紙で書く併用から始めるほうが当番の負担は軽いはずです。
よくある質問
試合の途中からでも使えますか
試合を見ながらの入力は、スタメンと先攻・後攻を決めて始める仕組みです。途中から使う場合は、試合後にまとめて入力してください。打席の記録が残れば、成績の集計は同じように行われます。
電波の弱いグラウンドでも入力できますか
入力は端末に残ります。回が終わるたびに裏で保存を試み、失敗しても下書きとして端末に保持されるので、電波の戻ったところで保存できます。
スコアラー当番が毎週替わっても大丈夫ですか
打席の結果を選ぶ方式なので、記号の書き方の差が出ません。当番の回し方そのものは スコアラー当番を保護者で回すコツ にまとめています。
料金はかかりますか
かかりません。スコアはチーム運営の基本機能に含まれ、ずっと無料で使えます。現在、月額料金・初期費用・アプリ内課金はありません。今お使いの機能が後から有料になることはありません。
Dagoutでできること
Dagout は少年野球チームの運営をまとめるサービスです。スコアについては、この記事で挙げた範囲がそのまま使えます。
- 試合を見ながらの入力(打席・走者・アウト・球数)
- 3つ目のアウトでその回の得点入力が自動で開くこと
- 打率・出塁率・OPS・打点・安打の年度別と通算の集計
- 相手打線の記録からの投手成績の算出
- 回ごとの途中経過と試合結果の LINE 共有
次の日曜の試合から使うなら、順番は3つです。チームを登録し、選手の名簿を入れ、試合を作ってスタメンを選ぶ。まずは紙と並行して1試合だけ付けてみると、どこまで載るかが分かります。
スコアブックアプリの選び方そのものは 少年野球のスコアブックアプリ比較と選び方 で、他のアプリも含めて整理しています。
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